【コロナはすぐそこに】コロナウィルスを身近に感じたゴールデンウィーク
皆さまこんにちは。
今日も元気な…と言いたいところではありますが、病み上がりのまぎもるとです。
実は、ついこの間まで入院しておりまして…
新型肺炎について深く考えることになった、入院時のお話です。
コロナウィルス
ニュースもネットも給付金やらマスクやら緊急事態宣言やら、コロナ関連の話ばかりですね。
この数週間でテレワーク・リモートワークって言葉もあっという間に定着し、在宅勤務が割と当たり前になったように感じます。
私が勤めている会社も在宅勤務が可能な部門は在宅勤務に変わり、私のいる部門は業務内容的に在宅は難しいと判断され、時差出勤止まりではありますが、緊急事態宣言後は通勤電車も空いていました。
自粛・自粛・自粛…
自粛続きのパンデミックな世の中ですが、皆さまどうですか?
コロナウィルスってどこか他人事のような気がしていませんか??
真面目な日本人の気質上、おとなしく世の中の流れに沿って自粛生活を受け入れてはいますが、マスクや消毒液が品薄になって買占めなどで混乱したり、有名人がコロナの犠牲になって帰らぬ人となっても、コロナウィルスに罹患しないように注意はしても、心のどこかで、自分はコロナウィルスには罹らないって思っていませんか?
私は思ってました。
もちろん、日頃より念入りに手洗いうがい、マスク生活、人混みには絶対行かない、3蜜なんて以ての外…な生活はしていましたが、かつ丼食ってりゃ罹らない!!くらいの勢いで自分はコロナに罹らない気でいました。
でもね…
発熱、でもなんか変だぞ
4月末に下の子が風邪気味だったのですが、どうもその風邪をもらったようで(いつものパターンww)
5月2日の夜には39度くらいまで熱が上がり、喉はパンパンに腫れていました。
あぁ、ついてない。
いつもの扁桃炎だ。
そう思いながら、こんな時期だし医者に行くのも憚られ、子供と同様にアセトアミノフェンの市販薬で凌いでいました。
…が。
2日間我慢しましたが、何かがおかしい。
解熱剤が全く効かない。
いつもより喉の腫れ方が酷い。
あまりの辛さに主人に医者に連れて行って欲しいと言いました。
私、割と誰かに頼ったり甘えたりすることはない性格で、何でも自分でやるんですけどね、なんだか本当にコレあかんやつちゃうかな…って。
もしかして、コロナ?
不安で不安で。
もし、私が罹患していたら家族はもちろん、職場のスタッフ、子供を預けている保育園関係者にもうつしてしまっている可能性がある。
会社は、まあいいよ。
社員が罹患するリスクより働かせる方を選択するような時代錯誤な会社だから。
でも、関係者にコロナ罹患者が出たら、保育園は2週間閉園になってしまう。
私と同じように、保育園が最後の砦!!な働くお母さん達に迷惑かけることになる。
コロナだったらどうしよう…
まさかの入院宣告
神戸市の休日相談に電話をして、熱があることなど症状を伝え、熱があっても診てもらえる大きな病院を紹介されました。
救急受付に向かうと、ガラガラ…
やっぱりみんな受診を控えてるんだな…
私はすぐに扁桃炎だと診断され、喉の腫れが酷く、入院して治療する必要があると言われました。
この辺まではまだ呑気に、仕事どうしよう、11日〆切の書類があるのに…なんて考えてました(社畜の鏡)
本来なら膿を採取して細菌を調べるのだそうですが、コロナが流行していて医療従事者に感染の可能性が跳ね上がる為、直接膿から細菌を調べることはできないと言われました。
やっぱり扁桃炎だったのね。
ちょっと安心しましたが、扁桃炎が酷く膿溜りが出来ているので、膿溜りが取り除くことができる場所なのかCTを撮って調べますとの事。
CTの準備ができるまでずーっと点滴で待ってました。
肺に影が
CTを撮る前に、先生に『私ってコロナですか?』って聞いたんです。
そしたら…
- 腰の痛みがない
- 咳がない
ので、まあ違うでしょうね…との事。
咳の有無、腰の痛み、発熱が何日続いているか、コロナ感染者との接触の有無、通勤経路や買い物など外出時のこと…などを何度も確認されるのですが、コロナって味や匂いが分からなくなるのが一番の見極めポイントだと勝手に思い込んでいたので、それを聞かれないことが一番意外でした。
でも、私すごく不安そうな顔をしてたんだと思うんです。
そしたら先生が、念のため肺もCT撮ってもいいですよ、と。
で、肺と喉のCTを撮りました。
ここからなんだか先生たちの様子がおかしい。
多分、私のことだと思うのですが、救急のドクターと耳鼻咽喉科のドクターがすごい話し合いしてるんです。
CT撮り終えたら、耳鼻咽喉科の病棟へ移動して入院するって聞いてたのに、いつまで経っても呼ばれず救急のベッドに放置されてました。
コロナの検査もしたんですけどね、翌日の午後にしか結果は出ないそうで…
1時間くらいして、陰圧された救急の隔離室へ移動させられ、もうこの辺から意識が朦朧としてきました。
何かあったんですか?って私から聞いて初めて、肺にうっすら影があると言われました。
受付してから何時間たったんだろう…
ドクターからはほとんど説明はなく、今から救急車で別の病院へ行きますねって看護師さんに言われて、え?????ってなりました。
もうね、不安で不安で泣きそうでした。
搬送先の医療従事者の方には感謝しかない
救急車が到着したのは神戸市の第三次救急も扱う大きな医療センターです。
重篤なコロナ患者も多く入院加療されている病院です。
コロナかどうかも定かじゃないのに、こんなとこに連れてこられた!!って最初は不安と怒りと悲しさしかなかったんです。
でもね…
ドクターも看護師さんも肝が据わってる。
救急のドクターは積極的に優しく話しかけてくれ、ありがたかったです。
ちょっと山本太郎に似てたww
私がコロナに罹っているかも知れなくてもばい菌扱いはしなかった。←さっきまでいた病院の耳鼻咽喉科のドクターには思いっきりばい菌扱いされてショックだった。
がっつり診察して下さって、もう病院に来たから大丈夫よ!!って。
鼻からスコープで喉の奥まで診察されて苦しくてなのか、大丈夫大丈夫!って励まされて安心したからなのか分からないけど、涙がいっぱい出ました。
2回目のコロナ検査もしました。
どうやら私の容態は悪いらしく、扁桃炎が悪化し膿が溜まった状態、扁桃周囲膿瘍という病気だそう。
このままだと窒息する可能性があるので挿管したり、人工呼吸器をつけることになるかもしれないと言われました。
何度か鼻からスコープで喉と膿溜りの場所を確認し、挿管はせずにこのまま抗生剤の点滴でばい菌をやっつけることになりました。
翌日、コロナの検査結果が出るまではコロナ罹患の可能性がある患者を隔離するICUで過ごします。
ストレッチャーで救急病棟から移動したのでさっとしか見れませんでしたが、同じように隔離されている患者さんが数名いたように思います。
翌日、検査結果が出ました。
2回やったコロナ検査はどちらも陰性。
↓↓隔離されていたICU
↓↓コロナが陰性と分かり、病状も少し落ち着いたので、耳鼻咽喉科の一般病棟へ。
抗生剤が2日ほどでよく効いてくれて、肺の影はなくなり、炎症の数値も下がってきました。
一般病棟ですが、病室の外へは出られませんし、家族の面会もできません。
入院用の荷物は主人が病棟前まで持って来てくれて、看護師さんが受け取り、病室まで持って来てくれました。
入院する2日前くらいからほとんど飲めない・食べられない生活だったので、病状が良くなるにつれ喉が渇いてきたことを感じます。
でも、まだ喉が腫れていて膿溜りもある危険な状態なので、小さな紙コップに1cmくらい入れた水を1.2時間に1回くらい飲みます。
わーーーーーん、がぶ飲みしたいよーーーー
看護師さんは何重にも手袋、マスク、ガウンをつけて応対してくれます。
当たり前ですが、その都度、病室の前室でガウンなどを装着、私の病室から出たらガウンや手袋を外します。
この作業だけでも相当面倒ですよね。
そして、抗生剤が効いているか確認するため、まあまあな量の血を抜いて血液検査をするのですが、ただでさえ面倒をお掛けしているのに、私の血管が曲者でして…
デブのくせに血管だけは細く(運動不足が原因)点滴のルートが確保できないのです。
温めたり、軽くたたいたり、腕の色んな血管でトライして下さるのですが日を追うごとに血管に針を刺す場所がなくなってきましたwww
ドクター、看護師さんのおかげで日に日に病状は良くなり、入院の翌日には食事も取ることができました。
ヨーグルトとコーンスープ味の栄養補助食品です。
これが美味しいのなんの!!!
食べるって、生きることなんだなってしみじみ思いました。
あれ?なんでお箸が付いてるんだろうねwww
当日はおかしいとも思わなかったので、やっぱり病気だったんだな…っと今更ながら痛感しました。
入院3日目にはシャワーができるまで回復していました。
職場の上司に連絡し、〆切のある書類作成をお願いし、同僚2人にもフォローしてもらえるように連絡してちょっと一安心。
仕事のことは大丈夫やで!!
まかせてよ!!
ありがとうね、本当に感謝しています。
休んだ分、復帰したら頑張るからね。
この人間関係で私は何とかもってるな、と思います。
そして、カードの支払と塾代が落ちる口座にネットバンクからお金を振り込んで、保険屋さんに連絡し…
あーだいぶがっつり私らしく忙しくなってきた!!
もう大丈夫!って思えました。
新型肺炎に思うこと
まず、第一にめっちゃ怖かった!
何が怖いって、あの隔離されたICUのフロア。
今思えば、私が移動したのが夜中4時頃だったので、フロアの照明を落としてるだけなんですが、薄暗いシーンと静まり返った空間。
その静かなフロアにシュコーシュコーって呼吸に合わせて医療装置の音だけが聞こえてて。(冗談抜きでダースベーダーがいるみたい)
フロアにいる看護師さん全員、医療用ガウンにゴーグル、帽子、手袋、マスクの重装備。
バイオハザードに出てくる研究所みたいだった。
コロナの検査結果が出るまでの半日。
肺に影があると言われた瞬間。
もし私がコロナだったら、このまま旦那にも子供にもお母さん(実家の母)にも会えずに死んじゃうのかな?
家に帰る時はもう骨になってるのかな?
自分が死ぬかも知れない恐怖ももちろんあるけど、自分が誰かを殺しちゃうかもしれないウィルスをまき散らしていたんじゃないかって恐怖も大きかったです。
あと、一番ショックだったのは、差別があるってこと。
最初に診てもらった総合病院で喉を診察するときにむせて咳したらね、うわっ!わわわわわーーーーーー!!って、それもドクターにwww
一生忘れません、そのドクターにされたこと、顔、名前。
上でも書きましたが、搬送された医療センターのドクター、看護師さんにはそんな対応は一度もされませんでした。
そりゃね、医療従事者だって怖いし、関らずに済むならそうしたいと思うんです。
でもね、絶対患者の前ではそんな素振りは見せてはいけないと思います。
医療関係者にもそんな人がいるくらいだから、一般人なら尚更だろうなと思います。
もし、コロナに罹ったら完全にドン引きされて、ばい菌扱いされるんだろうなって。
緊急事態宣言が出てるのに、自分を律することができず、好きなことをしてコロナに罹ったら個人情報晒してやればいい。
そんな奴はほぼテロリストだし。
でもね、やむを得ず働きに出ないといけない環境の人ってたくさんいると思います。
医療従事者、公務員、介護士、保育士、流通・販売関係のお仕事に携わる人…
その人たちが働いてくれるおかげで、私たちがブーブー言ってる自粛期間中も私たちの生活が成り立っているのです。
もし、あなたの周りで最前線で働く方がコロナに罹患してしまったら…
何か特別なことはしなくていいんです。
どうか、悪者のように扱わないで下さい。
コロナ本当に怖いです。
だけど、それは罹患した人が悪いわけじゃない。
コロナウィルスっていうウィルスが悪いんです。
だからどうか、差別はしないで下さい。
私、自分がばい菌扱いされてなかったらこんなこと考えもしなかったかも知れません。
今回、扁桃周囲膿瘍という病気になって、入院して、コロナを近くで感じて、いろんなことを考えさせられました。
だがら、自粛できるなら不要不急の外出はせず、買い物などもできるだけ少人数で回数を減らしましょう。
企業は社員の出勤率を下げる。
国には…生きてるフィールドが違いすぎてもう何にも言うことはないかなww
コロナも怖いけど、1番怖いのはコロナのちゃんとした情報が開示されず、私たち人間がピリピリしていることだと思います。
1日も早くコロナ薬が開発されますように。
1日も早くコロナに罹患された方が快方に向かい、社会復帰されますように。
最前線で働く皆さまに心からの感謝と敬意を込めて。
まぎもるとでした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )