【番外編】事件は会議室で起きてるんじゃない!自然の森ファミリーオートキャンプ場で起きてるんだ!!
キャンプサイトが凍りつく
2日目、サイトでのんびりしていると夫が突然こう言った。
キャンプ、オレばっかりしんどいからもーしたくない。
この一言でキャンプサイトが凍りついた。
正確には私の殺気を感じ取った猿1号が凍りついた。
猿2号は殺気を感じ取るには幼過ぎた。
魔闘気を纏ったカイオウの如く、怒りのあまり能面の様な無表情の母に喋りかけようとして、とっさに猿1号に止められる。
カイオウは魔闘気を抑えるために鎧を着ていたが、私はTシャツにデニム。
溢れ出る魔闘気を抑えることはできなかった。
ここが本当の戦場なら夫は踏んだ地雷のせいで爆発四散し粉々になっていただろう。
夫婦の間で決して言ってはならないNGワード。
それは…
オレ(私)ばっかり頑張ってる。
オレ(私)ばっかりしんどい。
オレ(私)ばっかり稼いでる。
…など、自分の方がやってまっせという発言に他ならない。
仮に本当に自分の方が頑張っている場合でも決して口に出してはいけない。
ちなみに我が家は、猿1号が生まれ、夜泣きが強烈で、いや、夜泣きじゃないな。
朝から晩まで抱っこ抱っこの生活で、降ろすと泣き喚くので私は食事もトイレに行くのもずっと猿1号を抱っこしたままで、いったい私は何時間連続で抱っこしているのかを計ってみたら9時間10分ずーっと抱っこをしていた。
その隣で熟睡する夫。
猿1号が大きくなり、夜泣きがどうやったら止まるか特集されていたテレビ番組を見た夫が…
へーこんな泣くねんなぁ。うち、こんなんちゃうかったよなぁー
などとまさに他人事で呑気に聞いてきた時も、結婚式を数ヶ月後に控え一緒に暮らし出した頃私が熱を出しているのにも関わらず、忘年会に行き、終電では帰って来るだろうと待っても帰って来ず、熱が40度を超え、こりゃダメかもと電話したら
ねーボトル入れていぃ〜♡
とアホそうなお姉ちゃんの声が聞こえて、電話も切ったが私も吹っ切れ自分でタクシーを呼んで救急病院に行った時も、私は決して夫に私の方が頑張っているなどとは言った事がない。
それなのに夫は言ってしまった。
オレばっかり…と。
数秒沈黙して私は静かに言った。
もーキャンプ行かない。
夫は( °Д°)!!とした。
猿2号もさすがに黙った。
くぬぎサイトが凍りついた。
覚えてろよ。
ガンガン稼いで竹内涼真みたいなイケメン連れてデュオキャンしてやるからな。
お前がボケても面倒見てやらないからな。
その想いを胸に秘め、私はルミエールとチーズタープとメインポールとベアボーンズのライトとハロウィン用のLEDライトとオレゴニアキャンパーのハードケースをポチってやった。
夫のカードで。
そして笑顔で夫に言った。
次のキャンプ、予約取れたよ〜
世の夫達よ。
妻は決して忘れない。
日頃の物忘れが多くなっても、出会った頃に比べ身体も性格も丸くなったように見えていても、夫から言われた言葉は一言一句忘れない。
心の中の閻魔帳にしっかり書き記すのだ。
決して妻の地雷を踏むなかれ。
決して言ってはいけない言葉があるのだ。
おまけ
やっぱり雨の神様がいる。
お判りいただけるであろうか。
前は快晴。ちなみに後ろも快晴。
我が家が走っている区間だけ雨が降っているのである。
猿2号…半端ない雨男である。
皆さま素敵なキャンプライフを( ´ ▽ ` )ノ
まぎもるとでした♡